手抜き工事とその対策

外壁塗装を行うためには足場を組み立てる必要があります。しかし、足場の費用を抑えるために単管足場を使用するなど、足場そのものを手抜きする業者もいます。
単管足場を使用した高所作業は法律で禁止されている行為です。もし見つかった場合、工事が中止となる可能性もあります。

外壁塗装の際、コーキングの交換を行わないことで費用、さらには手間を軽減する業者もいます。
コーキングとは外壁の目地です。交換するためには少々手間がかかることから元のコーキングをそのままにしていたり、交換しているものの元のコーキングも残っている、あるいははみ出ているといった手抜き作業の例もありえます。

塗装に関する手抜きは様々な事例があります。
例えば本来であれば重ね塗りしなければならないのに一度だけしか塗装していなかったり、目に見えない部分は塗装されていなかったり、本来使用するはずの塗装ではなく、安価な塗装を使用してコストカットを行う業者にも要注意です。
また、雨の日の塗装も手抜きの可能性があります。雨の日も作業してくれてありがたいと思うかもしれません。しかし、雨の日は塗装効果が低減してしまうのため、お客のために頑張っているのではなく工期短縮のために無理をしているといえます。

外壁塗装は、まず高圧洗浄を行い、表面を綺麗にしてから塗装を行います。しかし、高圧洗浄を適当に行ったり、あるいは高圧洗浄そのものを行わない業者もいます。

手抜き工事が発覚した場合、工事途中で契約を解除すると伝えるのも手ですし、費用内で補修依頼を出すのもよいでしょう。
また、当事者同士での解決が難しいと感じた場合、消費者センター、住宅リフォーム紛争処理支援センター、弁護士といった第三者機関への相談もできます。